パートタイマーには、技術や経験の加算はないのか
世の中には色々な働き方があっていい、とまるでそれが善意のように言う政治家がいますが、賃金の少ない今の労働環境の中で働く身にとってはそれは本当に労働者のことを考えているのでしょうか。
自分の経験を増やすためや学びたいことがあって、労働を選んでいける優位な立場にある人がどれだけいるのでしょうか。現実のパートタイマーは、まるで学生アルバイトのように（今の学生さんはアルバイトしないと生活できないようでもありますが）余暇の一つとして働いているのではなく、正規という環境になく余裕のない生活の中で、家族のために少しでも生活の足しにとパートを選んでいる人もいることも考えてほしいと思います。
さらに、初めてその仕事をする人ばかりではなく、同じような仕事を重ねて経験してきた人や技術的にも進んだ人もいるのに、期間を限って一律に同じ時間給で雇っている現状は本当に労働者を使い捨てのただの道具と考えているのかと思ってしまいます。
使う側の論理だけが通っていく世の中は、幸せな社会にはならないのではないでしょうか。
中には喜びを感じている人もいるかもしれませんが、働く人にとっての喜びがなくて、ただ仕事を消化し時間で帰っていくという事は本当に厳しい生活の中だからできることだと思います。
人としての能力や経験や技術を認めていれば、もっと働く人の気持ちを考えた雇用の考え方ができるはずだと思います。
